セクシーな女神・ゴーインな戦士
さっそく練習してみた。

演舞は四分半と伝えると、

RPGなんて知ったことかという感じで、

どんどん振り付けを始めた。



…き、きつい!


「こ、こんな滝のような汗、流したことないんですが…」


祐介がひざに手をつく。


ジョゼから「自称」は取ることにする。

これは「本物」だ。



ジョゼが腰に手をやった。

「若いデショー?」

「わ、若いけどさ…ナニこのスピード。これ何ていうダンス?」

「Jiev」

「じゃ……じゃいぶ……?聞いたことないし」



祐介と顔を見合わせた。


「だけど、これなら勝てると思わない?」

「自分に勝てればですけどね……」


ジョゼが手を叩いた。


「カンガエナイ。ヤルやルやルやル!」

「はい……」



私たちは立ち上がった。
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