セクシーな女神・ゴーインな戦士
祐介を車で家まで送って、ママと合流するために南青山へ向かった。


「どこでママと出会ったの?」

「シゴトよ。ボク、日本好き。ダから公演したいから、スポンサー探してたら、仲間が紹介してくれたよ」

「へぇ。それで付き合っちゃったんだ」

「シュウコ、美しい。優しい。かしこーい」



優しいっていうのは、よく分からないケド。


「運命!ジャンジャンジャンジャーン!」


ま、いっか…。

アメリカ人には、そう見るんだろう。


「よく結婚までいったね」

「ボク、家族いない。みんな死んじゃった。サミシいね。ダンスの仲間ゲイ多い。ライバルもいっぱい。気持ち通じ合わない」

「どうして死んじゃったの?」

「オトウチャン、テロ。オトート、病気。オカアチャンは、サイショからいない。ワカラナイ。死んでると思う」


ビックリしすぎて、声が出なかった。

けれど、ジョゼはいつも通りの明るさで言った。



「ボク、今は家族いる。オクサーン、ムスメサーン、幸せね」
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