セクシーな女神・ゴーインな戦士
白い息を吐き出しながら、真っ暗な外へ出た。


家に帰っても誰もいないし、

かと言って今日はクリスマス。


ヘタにファミレスとか行っちゃったら、

高校生のカップルだらけだ。



目の前を野球部員が通った。


「富岡、帰ったろ?」

「ずりーよなぁアイツぅ……」

「俺も女子たちとスノボー行きて~!」



足が止まった。



『スノボー』?

『女子たち』?



「俺も連れてけよなぁ!」

「峯岸狙い?」

「バカ。福沢さんに決まってるっしょ!」



峯岸……

福沢……



友達だと思ってた名前の数々に、

足が震えた。



「どーせ矢倉に全部持ってかれるって」


< 3 / 41 >

この作品をシェア

pagetop