セクシーな女神・ゴーインな戦士
卒業して三日後、大宮に伊豆の別宅へ招待された。
「二人だけで生活できるかどうかの訓練」
っていう名目で、三泊四日。
「別宅なんてあるんだ」
「夏のトレーニング用」
大宮の両親には、もう何度か会った。
二人ともスポーツ好きみたいで、引き締まった体をしてた。
大宮ママは、今トライアスロンに夢中らしい。
「スポーツディ楽しかったなぁ」
「ああ」
「またやりたい」
「できるだろ」
買って来たサンドイッチにかぶりついた。
「もっと、前半に競技を詰めるべきだったよね」
「それよりも後半は、道具出しに無駄が多かった」
「あれは、千一くんが指示すべきところだったよね」
「アイツは経理の方が向いてたな」
私は自分のしたいことが分かってきた。
イベント企画。
これをやりたい。
「やっぱ演舞は外せないよ」
「やってみると、意外にいいもんだったな」
「でしょー?今度から有志でやればいいと思うんだよね」
大宮が食べる手を止めて、私を見つめている。
「ナニ見てるの」
「敵わないものを見てる」
よく言うよ!
だけど、すぐに大宮が近づいてきて、唇がふさがれた。
「ああ、ウマイ」
「ワタシは食べ物か」
またキスが来た。
しているうちに、なぜか競争みたいになった。
ふっっ・・・と大宮が吹きだし。
ふふっ・・・と私も笑えてきた。
「俺が勝つ」
「私は負けない」
「試してやる」
最後のセリフは、真剣だった。
「いいよ」
私は答えた。
「して」
【完】
「二人だけで生活できるかどうかの訓練」
っていう名目で、三泊四日。
「別宅なんてあるんだ」
「夏のトレーニング用」
大宮の両親には、もう何度か会った。
二人ともスポーツ好きみたいで、引き締まった体をしてた。
大宮ママは、今トライアスロンに夢中らしい。
「スポーツディ楽しかったなぁ」
「ああ」
「またやりたい」
「できるだろ」
買って来たサンドイッチにかぶりついた。
「もっと、前半に競技を詰めるべきだったよね」
「それよりも後半は、道具出しに無駄が多かった」
「あれは、千一くんが指示すべきところだったよね」
「アイツは経理の方が向いてたな」
私は自分のしたいことが分かってきた。
イベント企画。
これをやりたい。
「やっぱ演舞は外せないよ」
「やってみると、意外にいいもんだったな」
「でしょー?今度から有志でやればいいと思うんだよね」
大宮が食べる手を止めて、私を見つめている。
「ナニ見てるの」
「敵わないものを見てる」
よく言うよ!
だけど、すぐに大宮が近づいてきて、唇がふさがれた。
「ああ、ウマイ」
「ワタシは食べ物か」
またキスが来た。
しているうちに、なぜか競争みたいになった。
ふっっ・・・と大宮が吹きだし。
ふふっ・・・と私も笑えてきた。
「俺が勝つ」
「私は負けない」
「試してやる」
最後のセリフは、真剣だった。
「いいよ」
私は答えた。
「して」
【完】