セクシーな女神・ゴーインな戦士
私「光野由梨絵(みつの ゆりえ)」を主将に押す女子高側と、

ノドカの幼なじみ「市井祐介(いちい ゆうすけ)」を押すフカミ側で、

会議室は大混戦になった。



祐介は、細いけど手足が長くて、骨格がしっかりしてる。

テニス向きの体型だ。

小さな顔に、いかにも秀才くんといった感じのメガネをかけている。



「前回大会の話し合いで『この大会に負けたら、次は女子高から主将を出す』という取り決めになっていたじゃないですか!」

「そういったことは、取り決めとは言わないでしょう。紙で正式に約束したわけでもない。先輩たちは、先輩たち。自分たちは、自分たち…」

「もう六大会連続で負けてるんですよ?その責任は、主将を出してるフカミにあるんじゃないですか?」

「いいえ。女子高の運動レベルの低さにあると考えます」


女子生徒が、抗議の声を上げた。


「フカミも本校も『文武両道』を掲げているのに比べ、女子高は生徒数が少ないとはいえ、運動部がたった5つですからね」

「フカミだって、県大会レベルの選手すらいないじゃない!」


もう敬語がすっ飛んじゃったノドカが立ち上がった。

相手をしているのは、口を歪めた実行委員の一人だ。



「でも…そちらの会長さんは、帰宅部だとか?」



みんなが一斉にこちらを見た。

ノドカ、興奮しすぎて泣きそう。


この子のために、いっちょヤってやるか。



私も立ち上がった。


「交流イベントしましょうか」
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