希望の歌
『僕』
ここはN幼稚園。
年少組と年長組、合わせて10数人の小さな幼稚園だ。
3人の先生と、すぐ隣にある小学校の校長も兼ねる園長が在籍している。
今は自由時間、外の砂場やすべり台で遊んでいる子もいれば、部屋の中にあるブロックや折り紙で遊んでいる子もいる。
・・・と思いきや、女の子が一人、泣き叫んでいた。
他の子はそんな事はおかまいなしに、各々やりたい事をやっている。
すると、それまでずっと絵本を読んでいた男の子が、女の子に近づいてきた。
男の子は女の子の隣に座ると、自分が読んでいた絵本を女の子に読み聞かせ始めた。
やがて、女の子に笑顔が戻った。
「とも君は優しいなぁ。」
その様子を見ていた、担任のO先生が男の子に言った。
「ともって呼ばんといて!ピーターパンって呼んで!」
「そっかぁ。とも君はピーターパンになったんやぁ。じゃあもっとみんなに優しくしないとね。」
「うん!!」
男の子は満面の笑みを浮かべながら返事をした。
年少組と年長組、合わせて10数人の小さな幼稚園だ。
3人の先生と、すぐ隣にある小学校の校長も兼ねる園長が在籍している。
今は自由時間、外の砂場やすべり台で遊んでいる子もいれば、部屋の中にあるブロックや折り紙で遊んでいる子もいる。
・・・と思いきや、女の子が一人、泣き叫んでいた。
他の子はそんな事はおかまいなしに、各々やりたい事をやっている。
すると、それまでずっと絵本を読んでいた男の子が、女の子に近づいてきた。
男の子は女の子の隣に座ると、自分が読んでいた絵本を女の子に読み聞かせ始めた。
やがて、女の子に笑顔が戻った。
「とも君は優しいなぁ。」
その様子を見ていた、担任のO先生が男の子に言った。
「ともって呼ばんといて!ピーターパンって呼んで!」
「そっかぁ。とも君はピーターパンになったんやぁ。じゃあもっとみんなに優しくしないとね。」
「うん!!」
男の子は満面の笑みを浮かべながら返事をした。