一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
あれから数日間、あたしの熱は続いた。その間、蓮さんはずっと看病してくれていた。
蓮さんはあたしに何も尋ねない。
病気なのかとか、聞きたい事は沢山あるはずなのに何も聞かないでいてくれる。その何気ない優しさが嬉しかった。
「お前は寝てろ。俺が看病する」
少し体調が良くなってきたあたしが、ベットから出ようとすると、それを制して自分が看病すると言い出した蓮さん。
「えと、もう大丈……」
「駄目だ」
不安だ…不安すぎるよ!!蓮さんはタバコ一つで火事を起こせる人間国宝なんだよ!?
看病する前にじゅうたん火事が起こるよ〜!!
ハラハラしながらキッチンへ向かった蓮さんと家を案じていると、何やら台所から不審な音が聞こえた。