一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
「……着いたぞ」
蓮さんはバイクを止めると、あたしの手を引いて歩く。
「………海……」
そう、蓮さんが連れて来てくれたのは海だった。
なんでも、「ちょっと寄りたい所がある」そう言ってここまで来た。
倉庫を出てからだいぶ時間も経っていて、夕日が海を照らしている。
「…星みたい……」
海が空で…反射した光が星のようにキラキラと輝いている。
「…お前は星ばっかりだな」
「…へへっ…そうかな?」
二人で砂浜に腰を下ろす。服が汚れるなんて気にしなかった。
海の音、潮風…全てが心地好い。
しばらく二人で海を見つめていると、蓮さんがポツリと口を開いた。