一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
「…それでいい…俺が傍にいる。夢月が死ぬって誰が決めた。俺がお前をこの世界に繋ぎ止めててやるから…俺から離れるなっ…」
蓮さんは泣きそうな顔をしていた。いや、もう泣いてたのかもしれない…。
「…あたしで…いいの…?」
「…夢月しかいらない」
それからお互いの唇が触れ合う。
やっと…やっと本当の意味で通じ合えた…。
蓮さんだけを好きでいられる。気持ちを…押し殺さないでいられるんだ…。
唇を離し、あたしたちは見つめ合う。
「夢月、もう、諦めたりしないな?」
「え……?」
蓮さんの言葉の真意が分からずに、あたしは困惑したように蓮さんを見上げた。
「治療、受けろ」
「っ!!」
その言葉に、あたしは体が固まる。目を見開いて、蓮さんをただ見つめる。