一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》


「おー……手際良いな」


蓮さんは感心したように言う。


蓮さん……。感心してる場合じゃ無いです。何呑気に見てるんですか。


蓮さん、絶対一人暮らし出来ない。むしろしちゃいけません!気付いたら家と一緒に、自分も燃えてるパターンだよ…。


「…………………」


無言で蓮さんを見つめる。口に出しては言えないから、目で訴えよう。


『火に触るのは止めて下さい』



「…何か言いたそうだな」


以心伝心!!あたしが何か言いたそうだって気付いてくれた。



「えと、いつもは会社に泊まってるの?」


会社なら、社内で喫煙はしないだろうし…。家に一人でいたら、危ないよ、蓮さん。


「…あ?あぁ…ほぼ会社だな。帰ってくんのが面倒だし」


仕事、忙しいのかな……。






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