一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
お互い向かい合う。ステンドガラスのマリアに祝福されているように光りがあたし達を照らす。
「…夢月……愛してる」
「蓮…あたし…も…。あたしもだよっ……ぐすっ……」
なんて幸せなんだろう。こんなに幸せでいいのかなって思うくらいに…。
「あたしもずっと…蓮だけを愛してるよ…」
たとえもし、死んでしまったとしても、ずっとあなただけを愛している。天国でも地獄でも…。
蓮はあたしの左手を持ち上げ、銀色に輝くシルバーリングを薬指にはめた。
「これっ……」
指輪なんて、いつの間に??
涙がハラハラとこぼれ落ちていく。その涙さえも光りに反射して、宝石のように輝いていた。
「…夢月………」
蓮はあたしのヴェールをゆっくりと持ち上げる。視界がクリアになり、蓮の顔がより鮮明に見えた。