一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》


「駄目だ!!逝くな!!約束しただろ…一緒に見に行くんだろ!!」


星…見に行く約束…だったよね…。


目を開けたいのに開かない。重くて持ち上がらない。


「目開けろ!!夢月っ!!逝くな…頼む!!」


蓮…蓮……。もう一度蓮を見たい…。蓮に触れたい…。



「夢月!!」


名前を呼ばれた瞬間、目をパッと開けられた。


「夢…月………」


いつもの無表情からは想像できないくらいに悲痛な顔をしていた。


「…蓮っ…」


蓮に手を伸ばすと、すぐにその手を握ってくれた。


あたしと蓮が出会った時を思い出す。







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