一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
「蓮……きっと…」
「夢月……?」
あたし達が信じる未来が、同じものなら。
「きっと…また……会えるよね……」
「っ!!あぁ、また会える、必ずだ」
蓮は、涙を流しながら、笑った。
「準備にかかるわ、それでいいわね」
博美さんの言葉に、豊さんの喜一さんも頷いた。
もし、もしもの時がきたら………。
「手紙……喜一、お兄ちゃんに……」
「え……?」
あのとき書いた、もしもの手紙。あたしはそれを、喜一お兄ちゃんに預けていた。
「行くわよ」
博美さんの声を最後に、あたしは意識を手放した。