一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
「蓮の事も、家族だって迎えてくれる」
「そうか?」
「うん!だって、あたしの事を、家族にしてくれた人達だからね」
あたしの言葉に、蓮は笑顔を浮かべた。
「家族か、俺達もいずれそうなる」
「っ!!」
今度は、蓮の言葉に照れる番だった。
「夢月ー!!遅いぞー!」
家に近づいてくると、家の前で、喜一お兄ちゃんが手を振っていた。
「喜一お兄ちゃん、ただいま」
あたしと蓮は車を降りて、喜一お兄ちゃんの前に立った。
2人もあたしの卒業式には来てたけど、帰りは友達と過ごすだろうからって、先に帰っていた。