一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
「あ〜ブランコ何年ぶりだろーっ!!」
「あ、亜里沙っ!そんなにこいだらブランコが壊れるよ!」
「あたしよりブランコの心配〜?」
亜里沙は全力でブランコをこいでいる。ブランコが壊れないか心配。
「ゆーづーきーっ!!」
「なーにーっ!」
ブランコをこぎながら空へ向かって叫ぶ。
「夢月、笑えるようになったんだね!」
「えっ……?」
ブランコをこぐ足が止まる。そして、あたしは隣でブランコを漕ぐ、亜里沙を見つめた。
「最近の夢月、ずっと辛そうだった!何が夢月を変えてくれたかは分からないけど、本当に良かった!」
「それは……」
そう見えるのだとしたら、それはたぶん、蓮さんと出会ったからだ。
「あたしだって夢月の味方だからね!!夢月は一人じゃないからーっ!!」
「…亜…里沙……」
「話とか聞くからーっ!!」
「っふ…ぐすっ……」
亜里沙の言葉が嬉しくて、次から次へと涙が溢れる。
「一人でっ…ぐすっ…悩まないでーっ!!」
叫んでる亜里沙も泣いている。
…亜里沙…………
この時、あたしがどれだけ亜里沙に救われたか知ってる…?
亜里沙があたしの親友なの、あたしの自慢だよ。