一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
―ジャーーッ!!
「…………ふぅっ…綺麗になった!」
腰が痛い。ずっと同じ体制だったからかな。
「…んぅ〜っ」
座っていた体勢か立ち上がり、背伸びをした瞬間ー…。
ーグラッ!!
「…っ!?」
強い眩まいがした。世界がグルグル回ってるみたい……。
「…うっ……おぇっ…」
冷や汗が止まらない。気持ち悪い…吐き気がする。
慌てて浴槽に手をついて座り込んだ。
「……はぁっ……うっ…」
息がしずらい…吐きそう…気持ち悪いよ…。
こんな所で…また貧血……?
「…はっ…苦しっ…」
―バタッ!!
あれ…?
…床が間近にある…。
シャワーの水が、あたしの服を濡らし、体が重くなっていく。
あ……意識が……。誰か、蓮さ……。
そしてプツンッと、あたしは完全に意識を手放した。