一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
忘れていた笑顔
時刻は午前6時35分。
今日は蓮さんの仕事がお休みで、蓮さんは爆睡中。
蓮さんを起こすにはまだ早いし…かといってやる事も無いし。
一通り朝食の準備は出来てるし、洗濯機回したら、蓮さん起こしちゃうから、少し休もうかな。
そう思ってソファーに腰かけたとき…。
―ドンドンドンッ!!
激しく扉を叩く音がした。
「……えっ…?」
な、何事でしょうか!?
慌ててドアに駆け寄る。そっとのぞき穴をのぞくと…。
「…ひっ……」
がらの悪い人達が沢山いた。
え?借金取り……?
―ドンドンドンッ!!
ど、どうしよう!!蓮さん呼んだ方が良いかな!?
扉の前でワタワタと慌てていると…。
「そーうちょーっ!!」
「れーんさーん!!」
あれ?蓮さんの知り合いかな?総長って……。
「…………暴走族の人?」
蓮さん、確か昔暴走族の総長だったって……。
―ガチャン…キィー。
意を決して扉を空ける。
「あ、あのっ…蓮さんの仲間さん…ですか…?」
ドアを開けるとバッと視線があたしに集まった。