一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》


「…謝るな。お前のせいじゃない、俺の都合だ」


蓮さんはそう言ってるけど、仲間の皆にはわかってしまってるようだ。


皆は笑顔で蓮さんを見てる。それが何よりの証拠だった。


「…ふふっ…ありがとう…蓮さん」

「……はぁ…」


蓮さんはため息をついてそれから黙り込んでしまった。


「総長……そうだったならそうと言って下さいよっ!俺らいつまでも待ってますから!えーと…」


そう言って金髪の人があたしを見る。


あ、そっか…。さっき自己紹介出来なかったんだ。


「杉沢 夢月です」

「あ、俺は佐竹 斎(サタケ イツキ)っす。皆はタケって呼んでるんでそう呼んでもらってかまわないっす」

タケさんはニッと子供のように笑った。

タケさんって明るい人なんだなぁ…。






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