一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
「れれれ、蓮さんっ!!」
「無防備もほどほどにしとけ」
それだけ言って、あたしから離れる蓮さん。
「総長ー!!早く戻ってきて下さいよ!!」
「よっしゃー!!大富豪やるぞ!!」
ワイワイと騒ぐ皆に、あたしたちは顔を見合わせた。
「…………楽しい仲間さん達だね」
「………うるさいだけだ」
本当は嬉しいくせにそう言う蓮さん。
絶対照れてる。なんか可愛いなぁ……。
「………ふふっ…」
「……………笑うな」
さっさとリビングに行ってしまう蓮さんの背中を見つめる。
その背中は何だか嬉しそうだった。
蓮さんが嬉しそうにしてるとあたしまで嬉しい。
「…夢月、腹が減った…」
「すぐにとりかかります!」
そう返事を返して、サンドイッチを大量に作り、皆に食べてもらった。