一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》



「……蓮さんへ」


どうやら、夢月の書き置きらしい。



おはよう!
今日は少し出かけてきます。
多分、日が暮れる前には帰ってこれると思うから、心配しないでね。

夢月より。

………。
……………。
………………………。



「何が心配するな、だ!!」


自分の体調の事、ちゃんと分かってんのか…!?


ガサゴソとポッケをあさり、スマホを取り出す。


―ピッ、プルルルル…プツッ!


「あ!総長!一体どうし…」

「遅ぇぞ!!早く出やがれクズ!!」


「ひぃ〜っ!?そ、総長が荒れてるっ!!」



電話の向こうでタケの悲鳴と、騒ぎ声が聞こえる。







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