一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
《夢月side》
蓮さんの家から1時間、電車で行ける距離に2人のお墓はある。
今年はどんな話をしよう、そう考えていると、毎年あっという間に着いた。
―チャポン。
桶に水をくんで、お墓まで向かう。
「…ママ、パパ」
目の前にある墓石にあたしは声をかける。
ここに来たのはちょうど一年前かな…?
「あれからもう何年も経つね。あたしが白血病になってからもだいぶ経った…」
あたしに残された時間も少ないし、蓮さんといられる時間も……。
―ズキン。
「あれ…?何でだろう…いつ死んでも良いって思ってたのに…」
蓮さんともっと一緒にいたい…。まだ離れたくない、そう思っているあたしがいる。
蓮さんの家から1時間、電車で行ける距離に2人のお墓はある。
今年はどんな話をしよう、そう考えていると、毎年あっという間に着いた。
―チャポン。
桶に水をくんで、お墓まで向かう。
「…ママ、パパ」
目の前にある墓石にあたしは声をかける。
ここに来たのはちょうど一年前かな…?
「あれからもう何年も経つね。あたしが白血病になってからもだいぶ経った…」
あたしに残された時間も少ないし、蓮さんといられる時間も……。
―ズキン。
「あれ…?何でだろう…いつ死んでも良いって思ってたのに…」
蓮さんともっと一緒にいたい…。まだ離れたくない、そう思っているあたしがいる。