一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
「夢月、落ち着いたみたいだな」
泣きつくして、心が軽くなったあたしは、蓮さんを見上げた。
「蓮さん、ありがとう」
泣き腫らした目だけど、ちゃんと向き合ってくれたありがとうと伝えたかった。
「そうやって笑ってろ」
蓮さんはそう言ってあたしの頭を優しく撫でる。
「総長ーーっ!!!!!!」
すると、霊園には不釣り合いな単語が聞こえてきた。
声が聞こえた方へと視線を向けると………。
「タ、タケさん達だ!!」
ゾロゾロと走り寄って来る狼牙の人達を呆然と見つめる。
な、なんで狼牙の人たちがここに!!?
「よ、よかったっす!!夢月さん見つかったんすね総長!!」
タケさんはホッとしたようにあたしと蓮さんを交互に見た。