一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
「総長、夢月さんを心配して俺達を呼んだんっす。夢月さんがここにいるって分かったのも、俺たちの情報網の賜物っすよ!」
タケさんがあたしの疑問に答えてくれた。
「俺達も心配だったから…無事で良かったです!!」
「夢月さんを心配してる総長の慌てようといったら!!」
狼牙の皆が、ガヤガヤと騒ぎ出す。
不思議、あたしの周りは、いつからこんなに賑やかになったんだろう。
「蓮さん………」
隣にいる蓮さんを見上げると、蓮さんはシレっとしていた。
「ありがとう…蓮さん。それから、タケさん、狼牙の皆さん!!」
バッと頭を下げて皆に笑顔を向けた。
何故だか皆さんの顔が赤くなる。
「総長の女じゃなけりゃ〜なぁ!!」
「か、可愛いすぎる!!」
「黙っとけお前等!!」
ザワザワと騒がしくなる場を蓮さんが静めたのは、言うまでもない。