一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
「蓮さんの健康はあたしが守るからね」
笑顔で拳を握るあたしを蓮さんは困ったような笑みであたしを見つめていた。
「本当…俺のおふくろか」
困った顔の蓮さんにあたしは笑顔を向ける。
「そんなようなモノです」
「そこは、もっと他にあるだろ」
蓮さんは何か期待するような目であたしを見る。
他に…他にってまさか!!
「お、およ……お嫁さん、とか……」
言ってて恥ずかしくなり、蓮さんから目をそらした。
「合格」
そう言って蓮さんはあたしの頭をポンポンと撫でた。
え、ええっ!!今のって、どういう事??
もんもんとしてるうちに、蓮さんはさっさと歩いていってしまう。その答えは、聞けなかった。
それから蓮さんのバイクの後ろに乗せてもらって近くのスーパーへ向かった。
「蓮さん、蓮さん!!」
スーパーに着いてから棒立ちの蓮さんの腕を引いてスーパーを回る。
あたしには二つの使命がある。
無事に今日の買い物リストを買い終える事と蓮さんを守る事だ。
本当なら蓮さんを連れて行きたくなかったけど…。
あたしが一人になるのを蓮さんは心配するから…。