一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
「…………はぁ…」
買い物を終えた頃には、あたしの体力は尽きかけていた。ため息をついて蓮さんからヘルメットを受け取る。
「疲れたか?」
蓮さんは心配そうにあたしを見ている。
うん、色んな意味で疲れました。
「はは…」
苦笑いを浮かべて先程の事を思い出す。
まるでハンターのような鋭い目線と今にも飛び掛かろうとするおば様を牽制するのはどれだけ大変だった事か…。
今日は良く寝れそうだなぁ…。
「この後倉庫に行こうと思うんだが…体調が悪いなら…」
あたしを心配する蓮さんにあたしは首を振って笑みを浮かべた。
「あたしも…皆に会いたい!」
あたしの一言に安心したのか、蓮さんは笑みを浮かべる。
「…なら行くぞ」
そしてまた蓮さんのバイクの後ろにまたがって倉庫へと向かう事になった。