一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》
倉庫に着くと、タケさん含め狼牙の皆が歓迎してくれた。
「夢月、これ食え」
蓮さんがあたしにコンビニのサンドイッチを渡す。
「いただきます!」
蓮さんからもらったサンドイッチに口をつけながら狼牙の皆を見つめる。
何だろう…皆といると何だか落ち着く。蓮さんがいて、タケさんがいて…皆がいて…。
豊さんや喜一お兄ちゃんと過ごしたあの空間もあたしは好きだった。
その反面、どこか寂しさも感じていた。
あたしは本当の子供じゃないし、心の中ではあたしを嫌っているんじゃないか…そんな事あるはず無いのに…ね…。
そんな事を考えていた自分がいた。