一番星のキミに恋するほどに切なくて。《改装版》


「蓮…さっ……」


驚きながら、蓮さんを見上げる。


でも………蓮さんを見た瞬間、何も考えられなくなった。蓮さんは綺麗で、それでいて猛獣のような熱を宿した瞳で、あたしを見る。


「これ…クソッ!!」


蓮さんはあたしの首筋を見て顔をしかめた。



「あいつ!!俺が一番大事にしてるモンに手を出しやがった」


低く怒りを表した声でそう呟きあたしの首筋に荒々しく口づけた。


「蓮さっ!?」


荒々しいのに、あの男の人とは違う。触れられて嬉しいとさえ思う。


蓮さんに触れられる度に、冷たくなった体が温かくなっていく。


「………触られた…だけか?」



蓮さんの問いに無言で頷く。蓮さんの吐息が肌に触れているのが恥ずかしい。


「…こんなやり方でしか…お前を慰めてやれない」


蓮さんは切なそうにあたしに口づける。


「んっ…蓮さっ……」

「悪い、俺はもう………」


蓮さんはあたしの首筋に顔を埋めたまま、呟く。













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