信じろよ、俺のこと。



それからというもの、

朝は希一、

帰りは貴樹と共にした。


ま、全然いいんだけどね。


希一はほとんど家にいないから

貴樹が家にいてくれるのは本当に嬉しい。


「柚夏。」


「ん?」


「好き。」


そう言ってあたしにキスをする。


今週はこれが定番となっている。

貴樹は今までに増してベタベタしていた。



「あー、帰りたくねー。」


「ふふ、明日土曜日じゃん。

また一緒にいられるからいいでしょ?」



「…………そうだけどさ。」



「むしろ学校の時より一緒にいられるから

あたしは嬉しいよ!」



「そう言ってくれると俺も嬉しい。」



うん、変わらずべったべたです。



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