信じろよ、俺のこと。



「へー、こんな公園あったんだ。

知らなかった。」



すごく廃れた公園。

草も生えてるし、誰もいない。


「誰も来ないから

二人で過ごす分にはちょうどいいだろ。

土曜日はどこも混んでるしな。」



「だね!これはこれでいいのかも。」



「…………俺のこと好き?」



「え?好きに決まってるじゃん。」



「だよな。俺も。」



そう言ってあたしにキスをした。

今までしたことのない深い深いキス。


それが私には長くて難しくて

ただ身を任せるだけだった。



< 109 / 170 >

この作品をシェア

pagetop