信じろよ、俺のこと。



「ゆず、弘人のとこ行け。

なにも見るな、聞くな。」



「うん。」


あたしは弘人のところに駆け寄った。


けど途中で貴樹に腕を掴まれた。


あたしは貴樹に思いっきり平手打ちをした。


「触らないで。」


あたしは腕を振り払い

弘人に抱きついた。


弘人はあたしの耳を塞ぎ、

これでなにも見えないしなにも聞こえない。



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