信じろよ、俺のこと。



「…………あたしの鞄は?」


「あ、忘れてた。」


ちょっとお兄さん…しっかりしてよ。


「取ってくる。」


あたしはさっきの部屋に急いで戻った。


えーと、鞄は…


あった。


ベッドの横においてあった。


そのすぐ横には貴樹。



あたしは貴樹を見ないようにして

鞄をとった。



「…………嘘でも

楽しい時間をありがとうございました。」



あたしはそれだけ貴樹にいって

部屋を出た。



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