信じろよ、俺のこと。


で、いつもの奥の部屋に戻ってきた。


「あれ、希一は?」


希一がいなくなってた。


「さっき言ったゲストルーム。

そこにいる。」


ふーん…。


希一がいないせいで

あたしは弘人、隆太、優斗と4人。


あたしは弘人にぴったりくっついていた。



「ゆずはさ、杉崎貴樹のこと本気だったわけ?」


優斗が聞いてきた。


「…本気だったよ。

でも幸せの結末にはならなかったね。

一番嫌なパターンで終わっちゃった。」



俺のこと信じろって言ってたのにね。



「まだ好き?」


「…………たぶん、好きだから

こんなに許せないんだと思う。」



早く忘れられたら

きっとあたしは楽になる。


元カレはすぐに忘れられたもん。

貴樹のおかげで、だけど。


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