信じろよ、俺のこと。
真実。
それから時がたち、3月。
毎日通った帝雅にもすっかり慣れた。
そして今日、希一たちは引退する。
今は卒業式。
あたしは下の子達と帝雅でお留守番です。
「ゆずさん。」
「んー?」
「ゆずさんが来るのも今日で最後ですね。」
「ね。最初はみんなのこと
あんなに信用してなかったのに
今じゃなんかちょっと寂しいよ。」
「俺らもですよ!」
「はは、ありがと。
ここが楽しすぎて
明日からつまんなくなりそう。」
明日からまた家で一人か。
またあたしには彩香しかいなくなる。
その現実が寂しくてたまらない。
帝雅のみんながあたしは好きだ。
いつの間にか信用してる自分が怖い。