信じろよ、俺のこと。
「んー、お腹いっぱい。」
「残してんじゃん。」
「量多いんだもん。」
「そんなんだからそんな細いんだよ。」
「いーの。」
あたしたちはご飯を食べ終わって
お店を出ることにした。
…………あの二人の横通るのか…。
やだな。
「柚夏。」
貴樹はあたしの名を呼び、手を握った。
「今だけ彼氏のフリ。」
あたしの耳元でそういって恋人繋ぎをした。
ドキッ
たったこれだけの事なのに
あたしの心臓はうるさい。
もー、やめてよね。
早く静かになってよ。
と、思ってもどうにもならないけど。