信じろよ、俺のこと。
…………ていうか彼女。
貴樹の事見すぎだし。
目の前にあなたの彼氏いるでしょ。
あたしたちは手を繋いだまま横を通りすぎ
レジに向かった。
「俺出すし。」
「え、いいよ。」
「いーから。」
結局押しに負けて払わせてしまった。
「ありがとう。
ごちそうさまです。」
「どーいたしまして。」
「ってか彼女の方、貴樹の事すごい見てたよ。
気づいた?」
「気づいた気づいた。
彼氏といるのに他の男の事見るなよな。
彼氏残念すぎ。」
「はは、ほんとだよね。」
やっぱり、貴樹と一緒でよかった。
なんか、ちょっと自慢になるってわかる気がする。
それだけで貴樹といるわけじゃないけどさ。
貴樹のおかげで元気でいられるのは確かだから。