Winter Starlight
あれこれと一人で悶々と考えを巡らせていると、陽太が確信めいた言葉を口にする。

『ねぇ、あき…さっき自分で言ってたよね?
“彼氏だったら、やっぱ話してても一緒にいても一番楽しくて気が合う人がいい”って。
俺はどうなの?あきの理想のどこにもに当てはまらない?』さ

「それは…」

そこまで言いかけて私は口をつぐんだ。
陽太の言うとおり、さっき自分が言った理想を思い返してみると…陽太は理想の全てに当てはまっていた。

一番話しやすくて、何かある度にいつでも相談に乗ってくれた陽太…。

時間が経つのも忘れるほど、夜遅くまでずっと電話で話して楽しいのも陽太…。

話していると、いつも笑いながら憎まれ口を叩いてしまうのも陽太…。

携帯にメールや着信が入ると、温かくて明るい気持ちになるのも陽太…。

そう…この時、気づいてしまったのだ。
私の中で…いつの間にか陽太がこんなに大きな存在になっていたということに……。
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