ドラマ好きの何が悪い
ハルカと別れた後、なんとなくまっすぐうちに帰りたくなくて遅くまでやってるカフェに一人で入った。
酔い覚ましにカフェオレを頼む。
カイトとハルカは順調だと思っていたのに、意外と進展していなかったことになんとなくホッとしている自分が嫌だった。
シュンキに、やはり聞くべきだろうか。聞くべきだよね。
でも、今更なところもあるから、どうやって話を切り出せばいいんだろう。
カフェにおいてある婦人雑誌を読みながら、考えないといけないことを先延ばしにしてる自分がいた。
年を取ると、そういうことすら面倒になる。
シュンキと私はまだ何もかもをさらけ出した関係ではなかった。
もちろん体はね、そういう関係だったけど。
心と体はまた別物だ。心を全て開放してないと思う。お互いに。
その時、カフェの扉が空いて、誰かが入ってくるのが見えた。
夜も更けてお客はまばらだ。そろそろお店も閉まりそうな時間にどんな人が入ってくるのか気になった。
でも、入ってきた人を見て愕然とする。
シュンキだ。
そして、その後には、前美術館のカフェで会ったオレンジ色の服の女性、シュンキの元彼女がいた。
・・・嘘でしょ。
思わず声に出そうになって、堪えた。
雑誌をわざと顔の前で広げて、わからないように二人を観察した。
どうして、二人でいるの?こんな夜更けに、こんな場所で。
シュンキは私に背を向けて座った。女性はシュンキの正面に座ったから、私には女性の顔がよく見えた。
女性は穏やかな笑みを浮かべてシュンキを見つめている。
長年連れ添った夫婦みたいに見えなくもなかった。
二人の間にある空気はとても自然で、清潔なものに感じた。
かつて?不倫をしていたなんて思えないほど、不潔な様子には見えなかったってことだけど。
酔い覚ましにカフェオレを頼む。
カイトとハルカは順調だと思っていたのに、意外と進展していなかったことになんとなくホッとしている自分が嫌だった。
シュンキに、やはり聞くべきだろうか。聞くべきだよね。
でも、今更なところもあるから、どうやって話を切り出せばいいんだろう。
カフェにおいてある婦人雑誌を読みながら、考えないといけないことを先延ばしにしてる自分がいた。
年を取ると、そういうことすら面倒になる。
シュンキと私はまだ何もかもをさらけ出した関係ではなかった。
もちろん体はね、そういう関係だったけど。
心と体はまた別物だ。心を全て開放してないと思う。お互いに。
その時、カフェの扉が空いて、誰かが入ってくるのが見えた。
夜も更けてお客はまばらだ。そろそろお店も閉まりそうな時間にどんな人が入ってくるのか気になった。
でも、入ってきた人を見て愕然とする。
シュンキだ。
そして、その後には、前美術館のカフェで会ったオレンジ色の服の女性、シュンキの元彼女がいた。
・・・嘘でしょ。
思わず声に出そうになって、堪えた。
雑誌をわざと顔の前で広げて、わからないように二人を観察した。
どうして、二人でいるの?こんな夜更けに、こんな場所で。
シュンキは私に背を向けて座った。女性はシュンキの正面に座ったから、私には女性の顔がよく見えた。
女性は穏やかな笑みを浮かべてシュンキを見つめている。
長年連れ添った夫婦みたいに見えなくもなかった。
二人の間にある空気はとても自然で、清潔なものに感じた。
かつて?不倫をしていたなんて思えないほど、不潔な様子には見えなかったってことだけど。