ドラマ好きの何が悪い
15章 ドラマ好きナオトとの約束を知る
スマホを見ると、カイトからメールが入っていた。
『残業決定。帰りは21時過ぎになりそう。先家に帰ってて。終わり次第かけつけるよ。カイト』
メールを見て、私はすぐに着がえを済ませ更衣室を出た。
今は会社にいることがとても苦痛だった。
私の噂を知っている色んな人間と、そしてハルカがいるこの場所からすぐに立ち去りたかった。
年を取ったって、傷つくものは傷つく。
耐えられないことは耐えられないのよ。
でも、そんな自分を社内の誰かに見られることはもっと嫌だった。
どうしてこんな風になっちゃうんだろう。
人間不信になりそうだった。
シュンキも、ハルカも信じていたのに。
ビルから外に出て夜空を見上げた。
私の心とは裏腹に、夜空は晴天で雲一つ浮かんでいなかった。
都会の明かりで星こそは見えないけれど、きっと明るい夜空の向こうには無数の星が瞬いてる。
その星すらも、私が見えない誰かの目のように思えて恐くなった。
早く帰ろう。
うつむいたまま、駅に向かった。
飛び乗るように電車に乗ると、スマホのバイブが鳴った。
シュンキからだった。
思わず、電源を消した。
嫌な人間。どう考えても私って腐ってる。
こんなたわいもないことなのに、どうして心を広くもって許すことができないのかしら。
まだ、何も真実すらわからないのに。
『残業決定。帰りは21時過ぎになりそう。先家に帰ってて。終わり次第かけつけるよ。カイト』
メールを見て、私はすぐに着がえを済ませ更衣室を出た。
今は会社にいることがとても苦痛だった。
私の噂を知っている色んな人間と、そしてハルカがいるこの場所からすぐに立ち去りたかった。
年を取ったって、傷つくものは傷つく。
耐えられないことは耐えられないのよ。
でも、そんな自分を社内の誰かに見られることはもっと嫌だった。
どうしてこんな風になっちゃうんだろう。
人間不信になりそうだった。
シュンキも、ハルカも信じていたのに。
ビルから外に出て夜空を見上げた。
私の心とは裏腹に、夜空は晴天で雲一つ浮かんでいなかった。
都会の明かりで星こそは見えないけれど、きっと明るい夜空の向こうには無数の星が瞬いてる。
その星すらも、私が見えない誰かの目のように思えて恐くなった。
早く帰ろう。
うつむいたまま、駅に向かった。
飛び乗るように電車に乗ると、スマホのバイブが鳴った。
シュンキからだった。
思わず、電源を消した。
嫌な人間。どう考えても私って腐ってる。
こんなたわいもないことなのに、どうして心を広くもって許すことができないのかしら。
まだ、何も真実すらわからないのに。