ドラマ好きの何が悪い
「とろけるチーズあるけどのっける?」
「いるいるー。」
そう言いながら、カイトはテーブルに置いてあった新聞を勝手に広げていた。
これくらい長い付き合いになると、腹も立たない。
「はい、どーぞ。」
コーヒーとトーストをカイトの目の前にドンと置いた。
「あ、いつもありがとね。」
そしてカイトはポケットから200円を出して、私に手渡した。
休日、うちで食事をとるときは決まって五百円を私に払う。
いくら「もうやめて」と言ってもそこだけは譲らなかった。
どうでもいいところは律儀。
それだけ律儀なんだったら、こんな朝っぱらから人んち上がり込むなっての。
カイトはトーストにがぶりとかぶりついた。
「うめ。」
品のない食べ方。
やだねー。
私はカイトの座るソファーの前に座布団を置いて座った。
そして、さっき見かけていたドラマの続きを再生する。
カイトはトーストにかぶりついたまま、テレビの方に目線を上げた。
「いるいるー。」
そう言いながら、カイトはテーブルに置いてあった新聞を勝手に広げていた。
これくらい長い付き合いになると、腹も立たない。
「はい、どーぞ。」
コーヒーとトーストをカイトの目の前にドンと置いた。
「あ、いつもありがとね。」
そしてカイトはポケットから200円を出して、私に手渡した。
休日、うちで食事をとるときは決まって五百円を私に払う。
いくら「もうやめて」と言ってもそこだけは譲らなかった。
どうでもいいところは律儀。
それだけ律儀なんだったら、こんな朝っぱらから人んち上がり込むなっての。
カイトはトーストにがぶりとかぶりついた。
「うめ。」
品のない食べ方。
やだねー。
私はカイトの座るソファーの前に座布団を置いて座った。
そして、さっき見かけていたドラマの続きを再生する。
カイトはトーストにかぶりついたまま、テレビの方に目線を上げた。