ドラマ好きの何が悪い
私は慌てて首を振った。
「いいのいいの、別に過去の言いたくない話暴露大会なんかじゃないんだから、話したくない話はしなくていいのよ。私は、聞いてほしくて話しただけなんだから。」
それは、嘘だったけど。
「いいんだ。僕もミナミさんに聞いてほしいから言うよ。」
そう言って話始めたシュンキの表情はとても苦しそうだった。
「あれは、3年前だったかなぁ。職場に転勤してきた女性がいてね。彼女も研究職で僕よりも4つ年上だった。柔らかい雰囲気からは想像できないくらい仕事はできる人で、周りも僕も一目置いてた。元々一人で残業ばっかりしてたんだけど、彼女もよく残業してて、次第によく話すようになって仕事帰り食事に行ったりね。いい関係だったんだ。」
シュンキは水を一口飲んだ。
「最初は尊敬と憧れでそばにいたいと思ってたんだけど、だんだん僕が好きになってしまって。思い切って告白したら彼女も「好き」って言ってくれて。いわゆる男と女の関係になっていった。だけどね、一つ大きな問題があったんだ。」
「問題?年上ってこと?」
「いいや、そんなこと全く関係ない。もっと重たいこと。彼女は結婚していて夫も子供もいたんだ。」
思わず私は息を呑んだ。
それって、・・・不倫??
「軽蔑した?」
シュンキは少し笑って私を見た。
慌てて首を横に振る。
そんなことはない。
だけど、シュンキが不倫だなんてあまりにも意外だったから。
でも、そう話すシュンキの表情からは、彼女への思いが真剣だったってわかる。
私には不倫ってよくわからないけど、きっとそういうことも起こりえることなのかもしれない。
たまたま好きになった相手が結婚してたっていう。
「いいのいいの、別に過去の言いたくない話暴露大会なんかじゃないんだから、話したくない話はしなくていいのよ。私は、聞いてほしくて話しただけなんだから。」
それは、嘘だったけど。
「いいんだ。僕もミナミさんに聞いてほしいから言うよ。」
そう言って話始めたシュンキの表情はとても苦しそうだった。
「あれは、3年前だったかなぁ。職場に転勤してきた女性がいてね。彼女も研究職で僕よりも4つ年上だった。柔らかい雰囲気からは想像できないくらい仕事はできる人で、周りも僕も一目置いてた。元々一人で残業ばっかりしてたんだけど、彼女もよく残業してて、次第によく話すようになって仕事帰り食事に行ったりね。いい関係だったんだ。」
シュンキは水を一口飲んだ。
「最初は尊敬と憧れでそばにいたいと思ってたんだけど、だんだん僕が好きになってしまって。思い切って告白したら彼女も「好き」って言ってくれて。いわゆる男と女の関係になっていった。だけどね、一つ大きな問題があったんだ。」
「問題?年上ってこと?」
「いいや、そんなこと全く関係ない。もっと重たいこと。彼女は結婚していて夫も子供もいたんだ。」
思わず私は息を呑んだ。
それって、・・・不倫??
「軽蔑した?」
シュンキは少し笑って私を見た。
慌てて首を横に振る。
そんなことはない。
だけど、シュンキが不倫だなんてあまりにも意外だったから。
でも、そう話すシュンキの表情からは、彼女への思いが真剣だったってわかる。
私には不倫ってよくわからないけど、きっとそういうことも起こりえることなのかもしれない。
たまたま好きになった相手が結婚してたっていう。