ドラマ好きの何が悪い
8章 ドラマ好きドラマに集中できず
久しぶりのデート、自覚はなかったけれど私自身相当疲れていたらしい。
帰宅後、夕食もお風呂もとらずバタンキュー状態だった。
目が覚めたのは、夜の21時頃、電話の鳴る音に気づいた時だった。
ぼんやりした頭を必死に立て直しながら受話器を掴んで耳元につけた。
「はい、もしもし。」
目をつむったまま言った。
「・・・あ、ミナミ?」
その声は・・・カイト?
カイトの声で、少しずつ、頭がはっきりとしてきたけれど一瞬、今が何日で何時なのかもわからない。
「カイト?今日は何日?」
「お前、とうとうボケちまったか。」
カイトの冷たい声が耳元で響く。
慌ててスマホを確認する。
まだ、日付は変わっていなかった。
ってことは、私がシュンキとデート、カイトがハルカとデートした日なわけね。
ようやく自分のまぶたが元の位置まで上がった。
「ごめんごめん、寝てたのよ。」
「こんな時間から寝てた?初デートで盛り上がり過ぎて疲れたか?」
カイトは嫌味なおちょくった口調で言った。
「そうよ。久しぶりのデートだったからね。男前の前だと緊張して疲れるわ。」
「なぁんだよ。男前は俺で見慣れてるだろが。」
「馬鹿言わないでよ。シュンキと一緒にしないで。」
「おっ、えらくかばうじゃんか。ってことは、初デートはいい走り出しだったってことか?」
「まぁね。」
まぁね、と言っていいんだろうか。
だけど、とりあえず、お互いの一番触れられたくない場所はさらけ出した感じだからうまくいったんだろう。
「あんたこそどうなのよ。ハルカとは楽しくデートした?」
帰宅後、夕食もお風呂もとらずバタンキュー状態だった。
目が覚めたのは、夜の21時頃、電話の鳴る音に気づいた時だった。
ぼんやりした頭を必死に立て直しながら受話器を掴んで耳元につけた。
「はい、もしもし。」
目をつむったまま言った。
「・・・あ、ミナミ?」
その声は・・・カイト?
カイトの声で、少しずつ、頭がはっきりとしてきたけれど一瞬、今が何日で何時なのかもわからない。
「カイト?今日は何日?」
「お前、とうとうボケちまったか。」
カイトの冷たい声が耳元で響く。
慌ててスマホを確認する。
まだ、日付は変わっていなかった。
ってことは、私がシュンキとデート、カイトがハルカとデートした日なわけね。
ようやく自分のまぶたが元の位置まで上がった。
「ごめんごめん、寝てたのよ。」
「こんな時間から寝てた?初デートで盛り上がり過ぎて疲れたか?」
カイトは嫌味なおちょくった口調で言った。
「そうよ。久しぶりのデートだったからね。男前の前だと緊張して疲れるわ。」
「なぁんだよ。男前は俺で見慣れてるだろが。」
「馬鹿言わないでよ。シュンキと一緒にしないで。」
「おっ、えらくかばうじゃんか。ってことは、初デートはいい走り出しだったってことか?」
「まぁね。」
まぁね、と言っていいんだろうか。
だけど、とりあえず、お互いの一番触れられたくない場所はさらけ出した感じだからうまくいったんだろう。
「あんたこそどうなのよ。ハルカとは楽しくデートした?」