ドラマ好きの何が悪い
「ところで急にこんな朝早くから電話なんて、私のことだけじゃないでしょ。何かあった?」
カズエは、おそらく電話の向こうで悪さしているであろう子供に注意しながら尋ねてきた。
なかなかするどいことを聞いてくるカズエに正直に答えるべきか迷う。
「実は、最近いい出会いがあってさ。」
「きゃー、なにそれ。」
一人で寂しいなんて言えるわけもなく、ただ、もうしばらく話していたかっただけ。
「私の同期のカイト、って覚えてる?」
「ああ、何度かミナミの話に登場してきた厚かましい同期?まさか、その人と!?」
「違う違う。そのカイトに独身の友人を紹介してもらったの。」
「へー。そうなんだ。」
「それが、超イケメンでさ。頭もよくて、性格も穏やかで、かなりいけてるのよ。」
「ふぅん。」
「ふぅん、ってえらくそっけないのね。」
「だってさ、私の経験上、そんないい男絶対落とし穴があるもんだからさ。」
「落とし穴?」
「そんなイケメン、どうして今まで独身かってことよ。何か裏があるはずよ。」
「何探偵きどりなこと言ってんのよ。カズエも会ったらびっくりするって。」
「会ってみたいものだわ。もう旦那の顔は見飽きた。男前とデートできるなんてそれだけでも羨ましいわ。独身の特権ね。」
「特権なんて、いいもんじゃないわよ。私からすればカズエみたく早く結婚して子供もいてっていう生活の方がずっと羨ましいんだから。」
正直な気持ちだった。
だけど、独身を選んでるのも自分自身なんだけどね。
カズエは、おそらく電話の向こうで悪さしているであろう子供に注意しながら尋ねてきた。
なかなかするどいことを聞いてくるカズエに正直に答えるべきか迷う。
「実は、最近いい出会いがあってさ。」
「きゃー、なにそれ。」
一人で寂しいなんて言えるわけもなく、ただ、もうしばらく話していたかっただけ。
「私の同期のカイト、って覚えてる?」
「ああ、何度かミナミの話に登場してきた厚かましい同期?まさか、その人と!?」
「違う違う。そのカイトに独身の友人を紹介してもらったの。」
「へー。そうなんだ。」
「それが、超イケメンでさ。頭もよくて、性格も穏やかで、かなりいけてるのよ。」
「ふぅん。」
「ふぅん、ってえらくそっけないのね。」
「だってさ、私の経験上、そんないい男絶対落とし穴があるもんだからさ。」
「落とし穴?」
「そんなイケメン、どうして今まで独身かってことよ。何か裏があるはずよ。」
「何探偵きどりなこと言ってんのよ。カズエも会ったらびっくりするって。」
「会ってみたいものだわ。もう旦那の顔は見飽きた。男前とデートできるなんてそれだけでも羨ましいわ。独身の特権ね。」
「特権なんて、いいもんじゃないわよ。私からすればカズエみたく早く結婚して子供もいてっていう生活の方がずっと羨ましいんだから。」
正直な気持ちだった。
だけど、独身を選んでるのも自分自身なんだけどね。