ドラマ好きの何が悪い
なぁによ。
皆して。
それぞれにちゃんと予定があって、なんだかんだ言ったって楽しく暮らしてる。
あー、やだやだ。
こんなこと考えてたら、ますます憂鬱になってきた。
気晴らしに外にでも出ようかな。
珍しくドラマを見ずに外に出ようと思い立った。
とりあえず、ベージュのワンピを来て、黒いカーディガンを羽織る。
簡単に化粧をしてでっかいつばの帽子を被った。
紫外線大敵、だからね。
小さなバッグを斜めがけして外に出た。
午前中の爽やかな風が吹き抜ける。
いつも週末家の中にこもってドラマ見てたけど、なんだろ、この爽快感。
卵の殻を破って出てきた、雛みたいな清々しい感覚だわ。
まぁ、雛の気持ちなんて知るわけもないけど。
そんなくだらないことを考えながら大通りに出る。
さて、どこへ行こうか。
特に行く当てもなく出かけるなんてことも久しぶりのような気がする。
その時、バッグが震えた。スマホのバイブだ。
慌ててスマホを取り出した。
着信、『シュンキ』だ。
「もしもし、ミナミです。」
飛びつくように電話に出る。
「あ、ミナミさん?シュンキです。昨日はあれから大丈夫でしたか?」
「え?ああ、大丈夫です。ちゃんと帰りましたよ。もう36歳だし。」
シュンキは電話の向こうでくすくす笑った。
皆して。
それぞれにちゃんと予定があって、なんだかんだ言ったって楽しく暮らしてる。
あー、やだやだ。
こんなこと考えてたら、ますます憂鬱になってきた。
気晴らしに外にでも出ようかな。
珍しくドラマを見ずに外に出ようと思い立った。
とりあえず、ベージュのワンピを来て、黒いカーディガンを羽織る。
簡単に化粧をしてでっかいつばの帽子を被った。
紫外線大敵、だからね。
小さなバッグを斜めがけして外に出た。
午前中の爽やかな風が吹き抜ける。
いつも週末家の中にこもってドラマ見てたけど、なんだろ、この爽快感。
卵の殻を破って出てきた、雛みたいな清々しい感覚だわ。
まぁ、雛の気持ちなんて知るわけもないけど。
そんなくだらないことを考えながら大通りに出る。
さて、どこへ行こうか。
特に行く当てもなく出かけるなんてことも久しぶりのような気がする。
その時、バッグが震えた。スマホのバイブだ。
慌ててスマホを取り出した。
着信、『シュンキ』だ。
「もしもし、ミナミです。」
飛びつくように電話に出る。
「あ、ミナミさん?シュンキです。昨日はあれから大丈夫でしたか?」
「え?ああ、大丈夫です。ちゃんと帰りましたよ。もう36歳だし。」
シュンキは電話の向こうでくすくす笑った。