恋愛偏差値
「いや、だからたてないんやろ?だから、おぶったろかって言ってんねん。」

(え、ひろってこんな優しかったっけ??)

私は思わず動揺した。

(でも……。 毒舌!!)

「嘘だしー!1人でたてますよーだ。」

そして立とうとした瞬間、

「え?」

ふいに、体がういた。

ひろが私を抱っこしていた。

「 ちょ、ひろー!やだ!おろしてよ。」

周りは既に入学式に行っており、私とひろしか廊下にいない。

(こんなときにー!!)

「やーだね。嘘ついたお返しだしー。」

「しかも、静かにしないとせんせー来ちゃうよ?」

え、それは、まずいまずいまずい。

こんな姿をみられる訳にはいかない!

入学そうそうこんなのを見られたら学園でやっていけない。
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