黒い天使。
1週間はだるさを抱えたまま過ぎていき。

あっという間に土曜になった。


「おはよ。咲愛!」

「おはよ。知華」


「大丈夫だよ!」


何が大丈夫なのか分からないけれど。


着いたのは、総合病院。


とりあえず内科かな。



『倉橋さまー。倉橋 咲愛さまー』


「じゃあ先いくね」

「うん」


ガラガラ


中にいたのは女の先生だった。


「こんにちは。倉橋さんね」

「はい」

「えーと、気持ち悪くてダルイ。で、熱はない」

「はい」

「いつごろからかな?」

「1週間ちょい前ぐらいからです」

「なにかすると気持ち悪くなるとかある?それとも、ずっと気持ち悪い?」

「ご飯の匂いとか嗅いだり、見たりすると気持ち悪いです」

「最近生理は来たかしら?」

「えーと」


携帯で確認して驚いた。


「1ヶ月以上来てないです…」

「失礼だけど、最近誰かと性交した?」

「…あ」

「分からないけれど、一応産婦人科に行きましょうか。産婦人科の先生に連絡しときますね」

「はい」
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