黒い天使。
まさか……。


心臓がドクンッドクンッと脈打つ。
あまりにも、焦りすぎて、頭にまで響く。


「あ、咲愛!どうだった?」

「え?あ、えーと、えと、まだ詳しいことは分からないから、検査するって!だから、時間がかかるけど、どうする??かえる??」

「うーん、待ってるよ!」

「大丈夫??」

「うん!」


にへっと笑った知華に少しあんしんした。
でも、心臓は相変わらず、早く脈打っている。


「じゃあ、カフェで待っててもらえる?」


さすがに付いてこられるとバレる。


「え?行くのに」

「いいよー。暇になるでしょ!あとで、行くから!」

「じゃあ終わったらLINEして!」

「はいよー」



いつも通りに出来たかな?

泣きそうだ。
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