黒い天使。
知華の家で昼ごはんを食べて、おいとました。


1人の家に帰ると、柊羽の私物が残っていて嫌になる。


「はぁ…私のおかげねぇ…」


自分のこともできない奴が人に何言ってるんだか。

偉そうに言える身分でも無いくせに。

ほぼ毎日バーに通い、彼氏との時間をおろそかにしたのだから、そりゃ浮気されるわ。

でも、ほぼ毎日バーに通い出したのは柊羽が私に手を出さなくなったから。

その頃から女のにおいはしてたし、別に泣すがることも無く。
驚きもしなかった。

「…はぁ」

それより私は昨日のことを悔やんでいた。
あんな事をしなければ、彼方くんと友好な関係が続いてたかもしれないのに。

ため息をつくと幸せが逃げる。

じゃあ、幸せじゃない人はなにが逃げるの?

だる…。

仕方なく着替えて夜ご飯の材料を買いに出た。
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