黒い天使。
マスクを付けてエプロンを着る。


そぉっと、彼方くんを覗く。

まだ、寝ている。


ふっと笑うと、台所に立った。
さっきの笑は自嘲なのか、なんなのか。

あまり自分の心が分からなくなる。


とりあえず、彼方くんのものも
作っておこうかな…


「♪〜♬~」


鼻歌を歌いながら、カレーを作る。

カレーなら作り置きもできるし。
彼方くんが食べなくても大丈夫…。
彼女もいるんだし…ね?



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