黒い天使。
あつくて暑くて熱い。
カタカタカタッ

カタカタカタタッ


「ふぅー。ひと段落」

「彼方さんのこと見てくれば?」

「うん。みてくるわ」


伸びをしながら立ち上がり、寝室へ向かった。


ガチャッ


「…かなたくん。大丈夫…?」

抑え目な声で聞いてみるけどへんじはない。

ベッドの横に置いてあるイスに腰かけるとおデコの冷えピタを貼り替えた。

机の上においてあったスポーツ飲料を氷で冷やす。
< 55 / 167 >

この作品をシェア

pagetop