社内恋愛症候群~小悪魔な後輩君に翻弄されて~
「オムライス好きですか?」
「うん。あの、でも……お店は大丈夫なの?」
「もともと、午前中だけって話だったんです。だから平気ですよ。さぁ、行きましょう」
いつかのようにそっと背中に手を添えられて、歩き始めた。それまで迷っていたはずなのになぜか彼の隣を歩いている。
「よかった、蓮井さんもオムライスが好きなら、もしかしたら食べたことあるかもしれないですね。オレ、時々無性に食べたくなるんですよね」
「そうなんだ。どこのお店?」
思わず返事をしてしまった。これでは、行かないなんて今さら言いだせない。
まぁ、いいか。どうせどこかでランチして帰るつもりだったし。
相手が文庫本から、若林くんに変わっただけだ。
なんとなく、彼のペースに巻き込まれている気もしないでもないけど、ただ食事をするだけだ。頑なに拒否するのもなんだか違う気がする。
「このすぐ近くですから。この時間だからもしかしたら、並ぶかもしれないな。時間大丈夫ですか?」
「うん。特に予定はないけど」
「よかった。ゆっくりできますね」
白い歯をみせて笑う彼は、私に同意をもとめているようだ。
「そうだね」
そう返事をしたけれど……私、ゆっくりするつもりなの? 自分に問いかけずにはいられない。
「うん。あの、でも……お店は大丈夫なの?」
「もともと、午前中だけって話だったんです。だから平気ですよ。さぁ、行きましょう」
いつかのようにそっと背中に手を添えられて、歩き始めた。それまで迷っていたはずなのになぜか彼の隣を歩いている。
「よかった、蓮井さんもオムライスが好きなら、もしかしたら食べたことあるかもしれないですね。オレ、時々無性に食べたくなるんですよね」
「そうなんだ。どこのお店?」
思わず返事をしてしまった。これでは、行かないなんて今さら言いだせない。
まぁ、いいか。どうせどこかでランチして帰るつもりだったし。
相手が文庫本から、若林くんに変わっただけだ。
なんとなく、彼のペースに巻き込まれている気もしないでもないけど、ただ食事をするだけだ。頑なに拒否するのもなんだか違う気がする。
「このすぐ近くですから。この時間だからもしかしたら、並ぶかもしれないな。時間大丈夫ですか?」
「うん。特に予定はないけど」
「よかった。ゆっくりできますね」
白い歯をみせて笑う彼は、私に同意をもとめているようだ。
「そうだね」
そう返事をしたけれど……私、ゆっくりするつもりなの? 自分に問いかけずにはいられない。